2013年10月08日

構造計算のススメ

こんばんわ。
3週間ぶりの更新。悠のブログを見て頂いている人が結構いるようで、
本当に申し訳ありません。

正直、この3週間かなり辛かったです。


先月、赤い外壁のM様邸、ご契約頂いています。
↓↓↓こんな感じのお家です。
1面 パース スタジオ (4).jpg

かなり楽しみなお家です。
楽しみという事は、僕の場合、本気でこだわって建てたいので、
完成するまでの苦労は覚悟してます!


さて本題。

本年度の「地域住宅ブランド化事業」が始まっています。

簡単に説明すると、

@長期優良住宅を前提
A県産材、国産材を活用する。
Bプラスα

というお家を建てると、¥100万の補助金&税金等の優遇を
しましょうという事業です。

国がこの事業を進めたい理由は、機会があれば書きます。



「@長期優良住宅」、以前は制限が多くあまり関心がありませんでした。

今回、M様邸で申請する事としました。

通常、住宅を建築する際に必要となる申請は「建築確認申請」です。
これは建てる建物が建築基準法、都市計画法に適合しているかを
判定する許可です。

最低限の耐震性の確認は必要となりますが、たいして考えなくても
これは通せますという程度のものです。


これが長期優良住宅申請になると、
@建築基準法同等の壁量、四分割法によるバランス確認
A耐震等級2(建築基準法の1.25倍)適合
B水平構面(床面の剛性)の検討
C性能表示による壁量の検討
D接合部の検討
Eスパン表もしくは構造計算による部材断面寸法の決定

の提出が必要となり、A~Eを追加で考えなければいけません。


これ、@だけをするのとは比べ物になりません。
特に福井の場合は、多雪地域ですので、Eにスパン表が使えず
許容応力度計算という構造計算の一部が必要となります。

A-Eを自社で行う事はまれで、外部機関に¥20-40万で書類を
作ってもらいます。


悠では自分で全て検討します。理由は、

@そのお金、お客様に還元したい。
Aプランの背景を知らない外部機関に、プラン変更されたくない。
Bそもそも構造検討は設計士がして当たり前の事

って思うからです。


M様邸の場合、申請書一式で350ページくらいになりました。
そのうち300ページは基礎から屋根までの許容応力度計算書です。

木造2階建て住宅の場合、基礎とか木材の寸法の設定は、
結構グレーな部分が多いと思います。

・昔から言われているスパンの1/10、1/12の大きさ
・プレカット業者が言うから

確かに、スパンの1/10、1/12の大きさから検討を始めますが、
柱と梁の位置関係、組み方によって掛かる荷重は全く異なります。

なので、基礎とか木材にどのような力がどのようにかかるか考えて
部材の大きさを決定する事は、根拠のある安全なお家を建てるために
すごく大切な事だと思います。

どのような形であれ、構造の根拠の提示ができる家造りが
普通になったらいいのになーって思うし、それが強制される
長期優良住宅制度は、今後標準になっていくと思います。


申請書作成は結構大変だけど、構造好きな私のお話でした。





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posted by 廷々 隆史 at 00:40| Comment(0) | 赤い外壁のM様邸(新築)